理事のコラム
2023(令和5)年 理事長の新春のあいさつ
理事長 藤田 勝春
社会福祉法人こぶしの会に関わる、障害者・家族、職員の皆さん。こぶしの会とともに「共生社会」をめざす関係者の皆さん。明けましておめでとうございます。昨年度はウクライナ戦争、元首相の暗殺など、衝撃的で残念な事件が私たちを襲い続けた1年でした。新型コロナウィルスの世界的感染の波も3年目を迎えます。21世紀にもなってもいまだこうした人間性から逸脱した状況がつづき、また、感染症という病をも克服できない科学技術の現状に、改めて人間・自然との「共生」への期待と努力を続けることの大切さを痛感しているところです。
昨年は、こうした情勢の中でも、第4次中期計画の4年目として、主に、地域別の組織的な事業所連携を中心に活動を強めるとともに、法人レベルの課題別のフラットな活動をも重視してきました。それとともに、法人としての情報共有のしくみづくりを強化、コロナ禍の中でIT環境を整備してきました。また、実質的な理事会活動も複数の理事を中心に福祉的支援や介護、発達支援の相談を兼ねて研修会等の活動も活発化してきました。
また、原材料の高騰など、経済状況を反映し、少々出遅れた感はありますが、課題であった高齢期の事業、上三川地域の初の居住の場づくりの準備事務局を設置し活動を開始したところです。
社会福祉法人こぶしの会は、1974年(昭和49年)に設立準備会を発足し、翌年に、無認可の共同作業所開所、10年後に法人認可。来年(2024年)9月15日には50周年という記念碑的年度を迎えます。あらためて、50年前の初心「「どんなに障害が重くても利用できる作業所、希望する全ての障害者が、自宅から通って働ける作業所、障害者も、職員も、同じ労働者として共通の立場に立ち、働くことが生きる喜びにつながり、人間として豊かな発達ができる作業所、障害者、父母(家族)、職員、ボランティア、地域住民が手をつなぎあい、みんなでつくる作業所」を思い返し、50歳の今日的初心(第5次中期計画)を話し合い、法人理念を一歩でも実現できるよう頑張りたいと思います。みなさまの、一層のご協力・ご支援をお願いし、新年のあいさつといたします。
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